ご家族一緒にお着替えをする素晴らしい時間


飯田市の葬儀・家族葬・事前相談セレモニーホール飯田
代表取締役(復元納棺師・終活カウンセラー)伊藤佳代子です。

今回は日々、私が納棺士として携わらせて頂く中で、心温まる素晴らしい時間のお話をご紹介させていただきます。

手のぬくもり

故人 97歳のお母様 お子様3人姉妹

訃報が入りご自宅へ打ち合わせに伺った時、介護ベッドにご安置されていたお母様。

すぐ隣にお父様のベッドがあり、お父様も横になって休んでいらっしゃいました。
お父様が悲しそうな顔をしてお母様を見つめていました。

そして、ただ見つめるだけではなく、お父様はお母様の手を包むように握っていらっしゃいました。
手を仲良く繋いでいるという感じ。いつもそうしていたと感じられるほど自然で、まだ温かいお母様の手を、
それは大事そうに優しく握っていらした姿に涙が出ました。

お母様のお子さま三姉妹とそのご家族、お孫さん、曾孫さん、大勢が集まってお盆を過ごされている中で、
眠るように穏やかに旅立ち。

とても幸せなお母様だと思いました。

素敵なお着物にお着替え

お母様を想う三姉妹が打ち合わせの中でも、度々涙を流していらっしゃいました。
いくつになったとしても、いくら天寿を全うしたとしても、親が亡くなるのは悲しいもの。
親を想う気持ちがひしひしと伝わってきました。

納棺士としてメイク・お着替えをさせて頂く時間

私は納棺士としてメイクやお着替えの依頼を承っているのですが、今回、生前、お母様が大事にされていたお着物があり、
三姉妹の記憶にも残る着物に着替えさせてほしいとのご希望がありました。

お母様の素敵なお着物を預かり、心を込めてお着替えをさせて頂きます。

三姉妹がお母様の回りに集まってそばにいらしたので『ぜひ一緒にお着物へのお着せかえを』とお声掛けし、
皆さんでお着物を着せることが出来ました。
それぞれの記憶の中にある、この着物を着こなしておられた在り日しのお母様との思い出が蘇ってきた事でしょう。

『お母さん、ありがとう・・・』『お母さん似合ってるよ・・・』『お母さん綺麗だよ・・・』
いろんな話をしながら過ぎていく素晴らしい時間でした。

私が納棺士としてご依頼をお受けする際には、出来る限りご家族の手をお借りしながらメイクも着せかえもさせて頂くようにしています。
ご家族の想いをしっかりと感じながら大切な人を失って深い悲しみを抱える心に寄り添い、思い出話を共有し、旅立ちの準備を一緒にさせていただく。
それが遺された方々のグリーフワークになると信じています。

お葬式・家族葬・事前相談等にお困りのことやご相談などございましたら、セレモニーホール飯田へお気軽にお問い合わせください。

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